16.マンホールふたにはどのような種類がありますか?
 支持構造で区別すると、ふたの下部を直接受枠が支える「平受け方式」と、ふたと受枠との接触面を機械加工し、ふたが受枠に食い込む「急勾配受け方式」に区別されます。機能上からみると、スリップを防止する表面模様を施したもの、またふたの表面・裏面に腐食防止を施したもの、マンホール内への転落を防止するため梯子や網を設けたもの、部外者の侵入を防ぐ為にカギを設けたもの、内部の圧力を緩和させるために一定の高さまでふたが浮上し、圧力を逃がす構造としたもの等があります。    
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17.外国のマンホールとの違いは?
 ふたの直径の大多数が60cmで、材質も鋳鉄製であることなどは世界中ほとんど共通していますが、いくつかの違いはあります。
 まず「形状」ではヨーロッパの古い街並みを歩いていると、角形の受枠の中に丸形のふたがついているものをよく見かけます。元英領のところでは三角形のふたも一部あります。また「構造」では日本で普及している急勾配受構造のものは外国には無く、大半は平受です。また浮上・飛散防止機能や不法投棄防止など、いろいろな機能を組み込んだ製品では、日本が一番進んでいます。
   
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18.マンホールふたのデザインの種類は?
 下水道事業のイメージアップと市民向けアピールのために、全国どこの市町村に行ってもデザインが施されたマンホールふたを見かけます。
 デザインのテーマを分析してみると、約半数と最も多く取り上げられているのは市の花や町の木などの「植物」で、次いで「動物」や、空や山川などの「風景」などで、市や町の象徴となっているものが多いようです。このほか「人間」や地図・方角などを示した「サイン」、幾何学模様」などもあります。中にはカラー装飾が施されたものも少なくありません。
 ただ最も重要なことは、ふたの模様の本来の目的であるスリップ防止を充分に考慮されたデザインであることを忘れてはなりません。
   
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19.マンホールふたの取替についての考え方は?
 これまで比較的大型車の通行が少なかった道路が拡幅等で大型車の通行が増えた場合、ふたの耐荷重強度についての見直しが必要です。また、管路の現況能力が計画能力に対して不十分な場合には、ふたの浮上・飛散の可能性が出てきますので、これを防止出来るふたへの見直し、取り替えが必要になってきます。このように環境条件に対して適切かどうかが更新を行うべきかどうかの判断の基準となります。
 次にふたの性能劣化にともなう更新も必要となります。繰り返しの車輪荷重によるガタツキは騒音クレームを起こしたり、飛散事故の原因にもなります。また腐食や磨耗の進行は耐荷重性能の低下につながり、ふたの破損事故の原因となることもあります。
 詳しくは下水道協会刊「マンホールふたの維持管理マニュアル」をご参考下さい。
   
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20.ふたが浮上・飛散しやすい場所とは・・・?
 ふたの浮上・飛散現象は、降雨にともなう流下下水量の増加によって、管きょ内の水位が上昇し、その結果水圧や空気圧の上昇や空気塊の圧縮などが生じて引き起こされます。このような現象が起こり易いのは、下水の流下能力が小さくなるところ、また管きょ内に空気が大量に溜まっており空気の逃げ場がない箇所です。具体的には埋設深が深い管きょや、大口径の管きょ、また伏せ越しや、管きょが急激に曲がっている箇所や合流部、さらに落差の大きい箇所、くぼ地や急斜面から緩斜面への変化点などです。  
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21.ふたの安全対策について住民に協力を求める必要性は?
 想定を超える降雨が起こった場合、あるいは対策途上の場合など、下水道管理者だけでは万全の対応をとることが難しい場合があります。即ち施設整備や適正な維持管理などハード面の対応のみならず、広報を含むソフト面の対応も重要です。
 例えば、豪雨時や浸水時にはマンホールふたが浮上・飛散する可能性があることを広報等で周知徹底し、平常時から住民との間で、ふた周辺の状況をモニター出来るような協力と信頼関係を構築しておくことが求められます。
 
 
 
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22.ふたの維持管理の留意点は?
 マンホールふたの安全機能を維持していくためには、「定期的な調査」や「豪雨の前後の集中的な点検」が重要になります。
 まず「調査」では@種類・構造・設置年度・製造業者などのふたに関する固有情報の調査を、またA点検では外観・ガタツキ・腐食・表面模様、受枠の周辺状況などの点検です。日常的にはマンホールふたを開けた場合には、土砂などの除去や清掃を必ず実施しておくことがマンホールふたの維持管理の第一歩です。
 詳細は下水道協会刊「マンホールふたの維持管理マニュアル」をご参考下さい。
   
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23.スリップの原因と影響、その対策は?
 特に雨天時でふたが濡れている場合、二輪車は勿論歩行者も注意が肝要です。
 なかでも坂道、カーブ、交差点など、急発進、急ブレーキを掛ける箇所にあるふたが危険です。その為には
<1>ふたと周囲の地面との摩擦係数の差を極力小さくする。<2>スリップの原因となる砂や水等が効率よく排出されるような構造にする。
 具体的には、表面模様が磨耗したふたは取り替えるか、滑り止め表面処理を行い、表面を粗い状態に保つこと、また見栄えを優先した表面模様から適切なスリップ防止機能を持った模様にすることなどが考えられます。
   
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24.マンホールふたの設置状況は?

 下水道用が最も数が多いですが、その他に上水道用やガス用、NTT用、電力用などがあります。下水道用だけでも年間50万基近くが設置されていますが、その内訳は汚水用が約70%、合流用と雨水用が15%で、内訳は新設が8割、取替が2割程度です。

   
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25.一番古いマンホールふたは?

 古代ローマに既に現在の下水道の原型があることは、発掘されたポンペイ遺跡の下水道施設にマンホールがあり、そこに直径60cmの大理石製のマンホールふたを見ることで判ります。
 日本でマンホールを使用した最初の下水道は、神奈川県御用掛の三田善太郎が明治14年から始めた横浜居留地と言われています。しかし、使用されたマンホールふたは木製だった可能性もあり、正確には判っていません。その後の神田下水(東京都)で「鋳鉄製格子形」が使用されていることは、文献等ではっきりしており、これが証明された日本最古のマンホールふたと考えられています。

   
 
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