マンホールふたの施工要領

 ふたが安全な状態を長く維持するためには、施工品質を確保できる材料を用いて、正しい施工方法で据付けることが必要です。以下に施工材料に必要な性能と施工要領を示します。

1.施工材料の性能

施工に使用する材料の高さ調整部材及び無収縮流動性モルタルは、以下の性能のものが使用されています。

1.1 高さ調整部材の性能

  • (1)枠と周辺路面との高さ調整が容易かつ正確に作業することができる。
  • (2)枠固定のためのナットを締付けた際に、枠の変形を防止することができる。

1.2 無収縮流動性モルタルの性能

  • (1)無収縮性で、モルタル硬化後も収縮による隙間が発生しない。
  • (2)高流動性で、流し込み工法により、枠と斜壁間に隙間なくモルタルが充填できる。
  • (3)超早強性で、枠据付け後短時間での交通開放が可能である。
  • 以上の性能を満足させるための物性の目安を下記に示す。

無収縮流動性モルタルの物性の目安

項 目 目 安
J14ロート流下時間(秒) 6±2
圧縮強度(N/mm²) 9.8以上
収縮・膨張性 収縮しないこと

注.圧縮強度は温度20℃、養生時間1.5時間での値

2.運搬及び保管

2.1 運搬

ふた及び枠は、車両による運搬、積降ろしには十分注意をはらい、又衝撃を与えるような粗雑な取扱いをしない。

2.2 保管

保管は整理、整とん(頓)に留意し、積置きにあたっては、転倒、ずれ落ちなどの無いようにしなければならない。また、屋外に保管、仮置きするときは、シートなどにより、覆うことが望ましい。

3.据付け

3.1 枠固定用ボルトの設置

枠をボルトで固定する場合は、マンホール上部壁に枠を固定させるボルトを設置する。
ボルトは、ゆるみの無いように締付ける。

図1-1  枠固定用ボルト

3.2 位置決め

ふたの方向性(マーク、デザイン、開閉作業等)を考慮し、設置方向を決める。

3.3 高さの調整

路面高さとふたの高さの整合性は、ボルトに高さ調整用部材を取付けて調整を行う。
また、通常車両及び歩行者の通行に障害を与えないように高さの調整を行うこととする。
なお、高さ調整用部材は、ナットを締め込んだ際に枠の変形を防止できる性能を有するものとする。

図1-2  枠変形防止用部材の装着

3.4 ナットの締付け

枠の揺動がないように、ナットをスパナ等で締め込む。また、ナットのゆるみ防止のため、ゆるみ止め用部品を併用して取付ける。

図1-3  ナットによる固定

3.5 型枠の装着

枠の内面及び外面に型枠を装着させる。隙間などが生じているとモルタルが漏れるため、隙間がないように十分に型枠を密着させる。

図1-4  型枠の装着

3.6 無収縮流動性モルタルの充填

所定の水を計量し、水とモルタルを攪拌機などで十分に混練する。混練後、速やかにモルタルを調整部分に流し込む。

3.7 型枠の脱型

モルタルの硬化を確認後、型枠の脱型を行う。

図1-5  無収縮流動性モルタルの充填

3.8 ふたの取付け及び据付け後の確認

ふたを取付ける時は、ふたの外周、枠の内周及びそれぞれの底面をよく清掃、確認してから行う。蝶番式のものは、蝶番が枠の取付け穴に入ったことを確認しふたを閉める。ふたの取付け後、ふたの開閉機能等を確認する。この場合、機械加工部に小石、土砂等の付着物があると、がたつきが生じたり、水平にふたが設置できなかったりするので、必ず開閉のつど清掃する。

図1-6  機械加工部

3.9 舗装

アスファルト舗装材等がふたと枠との隙間や表面に付着したり、開閉器具用穴及びこじり穴をふさ(塞)いだり、あるいは表面の塗装がはく(剥)離したりすることのないように十分注意する。
特に、枠周辺は段差が生じないよう、均等に十分な転圧を行い、所定の舗装高さと枠高を整合させる。

4.その他

  • ふたは、中途半端な閉め方をしてはならない。必ず完全に閉めておかなければならない。 止むを得ずふたを開けた状態にする場合、開口部を保安柵で囲い、安全対策に万全を期さなければならない。
  • ふたの開閉は必ず、専用の開閉工具を用いて行う。
    また、ふたを開けるときハンマーなどでたた(叩)くと開閉に支障をきたすことがあるので注意する。
    特に、ふたと枠とのかん合部付近は、たたかない。
  • ふた及び枠の取扱い中、足元等に落下させないよう十分注意する。

ふたを取付ける時は、ふたの外周、枠の内周及びそれぞれの底面をよく清掃、確認してから行う。蝶番式のものは、蝶番が枠の取付け穴に入ったことを確認しふたを閉める。ふたの取付け後、ふたの開閉機能等を確認する。この場合、機械加工部に小石、土砂等の付着物があると、がたつきが生じたり、水平にふたが設置できなかったりするので、必ず開閉のつど清掃する。

図1-7  注意箇所