グラウンドマンホールは、B.C800年頃の古代ローマ:ポンペイ遺跡で発掘された大理石製のふたが最古のものと言われており、これまで様々な文明とともに存在してきております。近年では「現代文明を支える地下空間の入り口」と言われ、その地下空間には上水道、下水道、電気・ガス・通信などのライフラインが現代文明の動脈や静脈として走っており、この地下空間の入り口がグラウンドマンホールなのです。
これからの時代感は、これまでの延長線上ではない「Society 5.0」という創造社会へと移り変わろうとしております。「デジタル革新(DX)と多様な人々の想像力・創造力の融合によって価値創造と課題解決を図り、自ら創造していく社会」と定義されている社会においては、人間だけでなく技術にも創造をめぐらし共生の道を探ることで、持続可能な発展を遂げていくことが可能になります。
したがって、これまで提供し続けてきた市民に身近な存在であるグラウンドマンホールの将来価値について、創造社会における新たな環境・事業者・使用者・市民の姿を想定し、新しい文明の時代感を先取りして革新的・創造的且つ持続的に「進化」と「深化」をさせてゆくことが、私たちの役割であり使命だと思います。
本工業会は、このような 『 グラウンドマンホールの未来を創る 』 ため、2020年(令和2 年)に一般社団法人へと移行し、これまでの本工業会の DNA を継承しつつも、さらに専門的で高度なテクノロジーを融合させて、持続的な社会づくりへの貢献を果たしてまいります。