JGMAについて
about JGMA
一般社団法人日本グラウンドマンホール工業会とは
1991年(平成3年)6月、国内の下水道用マンホール蓋製造業者30社によって日本グラウンドマンホール工業会は設立されました。
1960年代より全国では、下水道整備が積極的に行われてきました。下水道用マンホール蓋は地下に埋設される他の下水道資器材とは異なり、多くの車両通行に耐え、集中豪雨時に蓋飛散を起こさないこと、更には下水道管の清掃・点検の入り口としての取扱いのしやすさや、市町村ごとに異なるデザイン対応を求められるなど、様々な機能や役割などの要求が求められて来ました。
一方製造業者側は、自治体からの様々なニーズに応え、多品種に及ぶマンホール蓋を安定した品質で提供するために、労働力不足や材料の調達に苦労しながらも努力を重ねていました。
こうした状況を改善し、市民生活の安全や下水道への親しみやすさ、統一された検査基準による安定した品質のマンホール蓋の提供を実現するために、当工業会は設立されました。
設立後、マンホール蓋の種類、材質、構造、性能について全国共通となるマンホール蓋の規格を制定し、より安全安心な社会のために、高品質なマンホール蓋を安定して提供できるよう現在も努力しています。
現在は下水道の整備が進み安全で快適な生活を送れるようになりましたが、気象環境や車両交通量増加などの大きな変化や老朽化したマンホール蓋への対応など、より信頼のある提案活動や関係者の皆さまとの様々な活動を継続するために、2020年(令和2年)5月に一般社団法人へ移行しました。
今後も安全で安心な下水道施設の持続による快適な市民生活の実現に向けて、時代の変化を先取りし、より安全なマンホール蓋の実現に努めてまいります。
「グラウンドマンホール」とは
マンホールは、下水道管の清掃・点検のために使用されるコンクリート製の構造物を指します。
このコンクリ―ト製のマンホールに空いた道路部分の穴をふさぐのがマンホール蓋です。また、道路上に設置されることから地下の下水道施設とは異なった特別な役割、機能がマンホール蓋に求められることからも、安全で安心な市民生活を支える地上部分のマンホールという意味を含めて、「グラウンドマンホール」という名称にしました。
「見える下水道、路上の橋」
私たちはグラウンドマンホールという存在を「見える下水道、路上の橋」という言葉で表現しています。
この言葉には、市民の皆さんに下水道へ親しみを感じ関心を高めていただき、安全で安心、快適な市民生活を支えたいとの思いを込めています。また、グラウンドマンホールが果たすべき技術的な役割や機能、設計の基準が橋と同等であることも示しています。
「見える下水道」とは
下水道管路施設の中で、唯一地上で目にふれることのできるのがグラウンドマンホールであり、安全な道路空間を支えながらも、様々なデザインによって下水道施設に親しみをもってもらいたいとの思いを込めています。
「路上の橋」とは
グラウンドマンホールの強度や設計における考え方が橋に由来しており、安全で安心な道路空間を支える「路上に架かる小さな橋」として表現しました。
グラウンドマンホールの特徴・機能・役割
* 3つのキーワードのデザインコンセプトについて
下水道に欠かせないグラウンドマンホールと下水道パイプラインの黎明期を芽生えをイメージしたグリーンで表し、下水道が整備され市民生活が豊かになる様子を成長をイメージさせるブルーで表し、下水道によって安心で安全な市民生活が実現されるイメージを暖かいオレンジで表現しました。
更に市民生活を支えるグラウンドマンホールと下水道パイプラインが適切な維持管理によって無限に持続される様子を、∞(無限大)を2つ重ね合わせて表現しました。
『市民の身近な道路に設置された60cmの空間』
皆さんの身近に60㎝の空間が1,600万カ所存在しています。その空間は、日々継続した過酷な環境下にありますが、さりげなく皆さんの身近な所で安全・安心な生活空間を守っています。
『鉄の塊ではなく、テクノロジーの集合体』
この空間を構成しているものは鋳鉄の塊です。
しかし、道路環境での耐荷重性能・耐久性能・滑り性能をもち、また管路環境での耐内圧性能・操作性能・耐腐食性能を保有しています。この空間は様々な課題解決する最新技術が、多様な性能として組み合わせされたテクノロジーの集合体です。
『地下と地上をつなぐインターフェイス』
この空間は管路と道路との唯一の出入口です。この出入口は、常に地下の管路の一部としての役割、また地上の道路の一部としての役割を担い、さらに常に安全で安心な状態を維持しなければなりません。
必要なタイミングには出入口の役割を果たすために、24時間365日どんな時でも常に機能しなければならない、地下と地上をつなぐインターフェイスなのです。