ストックマネジメント支援制度
ストックマネジメント支援制度
平成28年にストックマネジメント支援制度が創設されました。
これまでの長寿命化計画は、管渠やマンホール蓋など、一部の施設の改築を支援する部分最適なものでしたが、ストックマネジメント支援制度では、施設全体を捉え、長期間にわたって最適に維持管理を行う全体最適となります。
技術的支援となるのが「下水道事業のストックマネジメント実施に関するガイドライン」で、財政的支援となるのが「下水道ストックマネジメント支援制度」です。平成28年以降、交付金を活用した施設の維持管理や改築を行う場合は、「下水道ストックマネジメント計画」の策定が前提条件となります。
その他、「ストックマネジメント実施方針の策定例」が国土交通省から事務連絡として発出され、日本水道新聞社からも「マネジメント時代の下水道事業計画」が発刊されています。
ストックマネジメントの検討フロー
マンホール蓋のストックマネジメント
ストックマネジメントでのマンホール蓋の考え方を示した資料です。
マンホール蓋の施設情報収集整理~リスク評価
マンホール蓋は、下水道台帳に属性情報がないことが多いため、まず「マンホール蓋変遷表」を作成し、変遷表を活用して、「どこ」に「どのようなタイプ」が「いくつ」あるのかを把握します。更にリスク評価では、リスクの発生確率にこの変遷表の区分を活用します。
マンホール蓋の管理区分
管路施設の管理区分は、基本的に「状態監視保全」とされていますが、マンホール蓋の管理区分は、「状態監視保全」と「時間計画保全」のどちらでも設定可能です。
変遷表の赤い枠にあるようながたつき防止機能がないものや浮上防止機能が無い陳腐化蓋については、「時間計画保全」として、点検・調査を行わずに改築を行います。
変遷表の緑の枠にある浮上防止機能がついているような安全対策型のマンホール蓋は、「状態監視保全」とし、管渠と一緒に、定期的に点検・調査を行いながら、劣化状況に応じて改築を行います。
なお、マンホール蓋の管理区分については、国土交通省HPのQ&Aにも記載されております。