道路構造物としての安全性

『見える下水道、路上の橋』とは

私たちはグラウンドマンホールという存在を「見える下水道、路上の橋」という言葉で表現しています。
この言葉には、市民の皆さんに下水道へ親しみを感じ関心を高めていただき、安全で安心、快適な市民生活を支えたいとの思いを込めています。また、グラウンドマンホールの強度や設計における考え方が橋に由来しており、安全で安心な道路空間を支える「路上に架かる小さな橋」として表現しました。

「路上の橋」の考え方

路上の橋として機能させるために、グラウンドマンホールの強度や設計は「道路橋示方書」に示されている橋の設計の考え方を基準にして行われてきたという経緯があります。
具体的には、グラウンドマンホールには足の設計の考え方に基づき、車両荷重を想定した耐荷重性や車両通過時の蓋たわみ量が規定されています。

※「道路橋示方書」には、大型車を想定した荷重の考え方や、荷重がかかった時の安全性の確認方法が示されています。グラウンドマンホールにはこの考え方に基づいた性能(耐荷重性能、負荷たわみ性能など)や検査方法が規定されています。

道路上の過酷な環境。

道路上で機能するグラウンドマンホールは24時間365日、道路上で過酷な環境にさらされています。
グラウンドマンホールへの負荷の増大も問題になっており、以下のような要因から、様々なリスクが考えられます。

道路環境による要因

○ 車両通行量の増加
○ 車両の大型化

GMへの負荷

○ がたつき、段差の発生
○ 過剰なすり減り
○ 衝撃による破損

事故やトラブル

○ 騒音問題や、段差による事故
○ 二輪車のマンホール蓋上でのスリップ
○ 蓋の陥没による事故、交通障害

  【参考】
   ①車両通行増大によるグラウンドマンホールの陥没


   ②車両の重量化などによるグラウンドマンホール表面の摩耗

道路環境において求められた安全性と機能

⓵がたつき防止のための「急勾配受け構造」による安全性

通行量の増大、車両の大型化に伴い、車両通行時に蓋のがたつき現象が多くなり、よりがたつきの少ない構造が求められました。
JIS規格及びJSWAS G-4規格に記載の「急勾配受け構造」では蓋と枠を一体化させることでよりかん合性を向上させ、長期にわたりがたつき防止が可能になりました。

⓶耐荷重不足を防ぐ為の「強度」

グラウンドマンホールの荷重強さについては道路橋示方書による荷重、たわみの考え方に準じて荷重たわみ試験、耐荷重試験を規定しています。
また、1995年に道路構造令第35条の設計自動車荷重が20tから、25tになる改正を受け、試験荷重を20t対応の170kNから25t対応の210kNへ改正しました。

グラウンドマンホールの耐用年数

上記のように、車道に設置されたグラウンドマンホールは過酷な環境にさらされているため、設置後およそ15年で安全性が維持できない水準まで摩耗が進行するケースがあります。または、設置後緩やかなペースではありますが摩耗が進行します。そのため、定期的な点検をおこない、取替を行う必要があります。
また、平成15年に国土交通省がグラウンドマンホールの標準耐用年数を定めており、その中でも車道部のグラウンドマンホールの耐用年数は15年と示されました。(歩道部、その他は30年)